クロコダイルとアリゲーターの違い【選び方と価格差の秘密】

クロコダイルアリゲーターの違いキャッチ画像 革種別
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クロコダイルとアリゲーターはどちらもワニ皮ですが、全くの別物。

アリゲーターはクロコとは呼べませんので、クロコの製品が欲しい方は注意が必要です。

見た目は似ていて素人目では違いは分かりづらいです。

高価な物なので間違えないよう、最低限のクロコの基礎知識は必要です。

今回は、クロコダイルとアリゲーターの違いと選び方や価格差についても紹介します。

一通り知っておくと後悔しなくて良いので、一読をオススメします。

この記事で分かること

➡【別記事】ワニ革【長財布】61種形状別比較表
➡【別記事】ワニ革【二つ折り/ミニ/小銭入れ】

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クロコダイルとアリゲーターの違いを解説

ここではワニ革の製品の違いを中心に説明します。

  1. 名称の違い
  2. 見た目の違い

クロコダイルの名称

クロコダイルと呼べるのは左列の4種類だけ

クロコダイル図解

日本やヨーロッパではアリゲーターやカイマンはクロコダイルと呼べないので人気がありません。

クロコダイルとアリゲーターの見た目

下記はクロコメーカーで撮らせてもらった写真。クロコの種別以外にも個体差や仕上げの差もあるので見分けるのは難しいです。上段4つはクロコと呼べる4種です。

中でもスモールクロコは竹斑が細かく美しいので最上級とされています。

スモールクロコ2
スモールクロコ
ナイルクロコ 2
ナイルクロコ
ラージクロコ
ラージクロコ
シャムクロコ
シャムクロコ
アリゲーター 2
アリゲーター(光沢)

詳しくは全日本爬虫類皮革産業協同組合様のHPで写真付きで解説されています。
*安い製品はほぼ型押しでもちろん別物です。

ナイルクロコダイルの製品
アリゲーターの製品
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クロコダイルとアリゲーターの価格差の理由

ワニ革自体が希少ですが、その中でもクロコダイルとアリゲーターにも、明確な価格差があります。

これにはいくつかの理由があり、最も大きな要因は「美しさ」や「希少性や生産量」と「飼育方法」の違いです。

これらの点を踏まえると、価格差が生まれる背景を理解しやすくなります。

  1. 美しさ
  2. 希少性
  3. 歩行方法
  4. 養殖?天然?

美しさ

何と言っても班の模様の美しさがスモールクロコが最も美しいとされています。模様が細かくキレイに並びます。写真は等倍ではないので分かりにくいですが…

スモールクロコ2
スモールクロコ
アリゲーター 2
アリゲーター(光沢仕上げ)

希少性

ワニ革生産量

ワニ革の総生産量の6割以上がアリゲーター。スモールクロコは6%と大変希少です。

歩行方法

クロコはお腹を擦って歩くので傷が無いものが希少。

クロコダイル歩行
クロコダイル
アリゲーター歩行
アリゲーター

歩き方の違いですが、ワニ皮は腹部分の革を使うので重要です。アリゲーターはスイスイですね。

それ以外でも喧嘩などでも傷が付きやすいので管理するのに手間がかかります。

養殖?天然?育つまでに10年かかる。

ワニ皮の8割は養殖

何かと天然が良いイメージがありますが、傷の少なさからワニ皮は養殖のほうが良くコストが掛かります。

さらに草食動物と違って肉食なのでエサ代が莫大にかかります。

主に鶏肉で育てますが、バックが作れるサイズに育つまでに10年ほどかかることもあり、その間はエサを与え続けないといけません。

アリゲーターは生息数が多いので、捕獲される野生のモノも年間に決められた量であります。

育てる手間やコストを考えるとワニ革が高い理由がわかります。

ここからは実際の買い物での選び方を説明します。

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クロコダイルとアリゲーターの製品の選び方4選

ここまではなぜ高価なのかの説明でした。ここからは実際に商品を選ぶ時の注意点を説明します。

といっても商品には表記があるので商品ページで下記の項目を確認してください。

私は主に下記4つを確認します。

  1. ワニ革の種類の表記
  2. クロコの証明/タグ
  3. ワニ革の使用部位
  4. 切り替えがあるか?

1.ワニ革の種類の表記

クロコダイル図解

ワニ革はホンモノなら必ず表記しているはずです。上記の名称を、商品ページに見つけてください。

虚偽の表記はできないのでアリゲーターやカイマンをクロコダイルと言うことはないですが、ワニ革とは言えます。クロコダイルでは無いと納得して買うのは良いと思います。

財布には、「ポロサスクロコ」「ナイルクロコ」が使われていることが多いです。

海外有名メーカー

ワニ革が希少なので海外のビッグメゾンでも確保できなくなっています。
世界展開で量が必要だからですが、有名でも表記はチェックして下さい。
*40〜50万円のバッグでも型押しはそれなりにあります。

2.クロコの証明書/タグ

クロコダイルはワシントン条約でも保護されるくらい希少です。証明書付きで取引されているので正規のルートで仕入れられたクロコには明記がされていることも多いので目安にしてみてください。

日本のメーカーで日本製の場合、全日本爬虫類皮革産業協同組合発行の下記の証明書が付く場合があります。

池田工芸_全日本爬虫類皮革協会JRA

3.ワニ革の使用部位

三京商会_クロコセンター取り一枚革
引用:三京商会HP

クロコは牛革と違って模様があるために、どの部分を使っているのかが見た目でわかります。

最も良いとされているのが「一枚革のセンター取り」で柄が左右対称の美しい取り方です。

エルメスは小さいアイテムでも全てこの取り方です。
*小さいアイテムではセンター取りで無いのが多いです。

4.切り替えがあるか?

革を効率良く使うために、革を切り替えてコストダウンもします。価格は安くなるので不自然じゃない場合は納得して買うのはありだと思います。

背の部分の切り替えを、写真の撮り方で見えにくくしている場合もありますので注視してみる必要があります。

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【クロコダイルとアリゲーターの違い】まとめ

ここまで下記のクロコダイルとアリゲーターの違いを説明してきました。

分かりにくかった所hは見返して見てください

高い買い物で気構えますが、事前に知っておけば気負うことなく買い物ができると思います。

ここでは製品を選ぶ際に知っておくべき最低限のクロコの基礎知識を書きました。

一通り知っておくと後悔しなくて良いので、クロコダイルの製品を検討するときに再度、見返してみてください

MARU

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