ラウンドファスナー二つ折り財布はあまり見かけないですが、その中で高品質な財布を3つ紹介します。
ファスナーでしっかりと閉じることができるため、中身が落ちにくく安心です。
世界三大レザーのひとつ馬具用に開発された堅牢な「ブライドルレザー」は財布の素材として人気が高いです。本場は英国で、代表的な2つのブランドにラウンドファスナー二つ折り財布の展開がありました。
もう一つは財布の王様クロコダイル、中でも最高峰と言われてるポロサスクロコを老舗クロコ専業メーカーの池田工房から、それぞれ詳しく解説していきます。
いずれも革の中でも耐久性の高い革なので、使うほどに味が出で愛用品になってくれると思います。
1.🇬🇧ホワイトハウスコックス/ブライドルレザー
本場英国ブライドル×今はなき英国ブランド S1957 ZIP WALLET
内装もブライドルレザーで漉きも控えめでガッチリした英国らしい作り。長持ちしそうです。
ブリティッシュカラーの10色。
定価 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥44,000 | 2 | ○ | 3枚 | 3 | 130×95×20 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
英国ブライドルレザー | 英国ブライドルレザー | ナイロン | 英国 |
定番ブライドルレザー
馬具用で開発された牛革でも最も頑丈なレザー。
成牛のカウハイドをタンニン鞣しで数ヶ月ピット槽に漬け込み、グリースなどを革に浸透させることで強くなります。
グリースが染み出ることで特長的な白い粉をふきます。
ホワイトハウスコックス➡英国人気ブランド
ブライドルの本場は英国、財布で英国ブランドといえばココ。
英国製の財布の御三家のひとつ。その中でも革の質×縫製×価格のバランスでは一番オススメできます。
英国の物作りの本質は道具として長く使えるか?繊細さよりも無骨な雰囲気に良さがあります。
残念ながら2023年にブランドが無くなったため、在庫限りですが、まだギリギリあるのでお早めに。
名前 | |||
価格帯 | 高価 | ⬅(定番二つ折り)➡ | 安価 |
価格 | ¥57,200 | ¥46,200 | ¥39,600 |
雰囲気 | 上品 | 英国的 | 味がある |
特長 | ロイヤルワラント | 希少性 | コスパ |
創業 | 1934年 | 1875年 | 1979年 |
2.🇬🇧グレンロイヤル/ブライドルレザー
ザクザク入れたい人は蛇腹のラウンドファスナー。
昔ながらの蛇腹タイプで使い方は様々。15cm幅なのでちょっとした手帳サイズ。
ブリティッシュカラーの4色。
定価 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥52,800 | – | ○ | 4枚 | 5 | 150×100×20 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
英国ブライドルレザー | 英国ブライドルレザー | なし | 英国 |
英国ブライドルレザー
馬具用で開発された牛革でも最も頑丈なレザー。
ブライドルレザーは牛革で最も頑丈な部類。成牛のカウハイドを数ヶ月ピット槽に漬け込みグリースなどを革に浸透させることで丈夫になります。表面の白い粉(ブルーム)はグリースが表出した現象です。
グレンロイヤル➡英国名門
イギリス(スコットランド)の革製品メーカーGLENROYAL(グレンロイヤル)。
現在でも25人の職人の手によって作られている小規模なメーカーです。
スコットランドでは王室御用達として知られ、日本でもブリーフケースや革小物が大人気。
生産国 | ブランド創立年 | 所在地 |
英国製 | 1979年 | 🇬🇧イギリス(スコットランド) |
3.🇯🇵池田工芸/ポロサスクロコダイル
財布の最上級はクロコ素材。その中でも最高峰とされるポロサス種を使った美しい光沢感。
美しい光沢は瑪瑙でこすることででき、池田工芸は膨らみを残す独自のボンベ加工を施しています。
価格 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥132,000 | 2 | ○ | 5 | 3 | 115×96×28 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
ポロサスクロコ | 牛革 ゴールドパイソン | 牛革 | 日本 |
ポロサスクロコ/シャイン仕上げ
限られた良いクロコを扱えるのは80年続く老舗ならでは。
図は代表的な財布に使われる革を右から強い順に並べています。
クロコダイルは革の中でも最も強いとされ牛革の10倍丈夫と言われます。
クロコは見た目の特長や価格が高いことで知られていますが、長く使える革でもあります。
クロコダイルの分類は4種類のみ
下図はクロコダイルの分類です。実は正式にクロコダイルと呼べるのは左列の4種類のみ。
クロコの四角い模様を竹斑と呼びますが、模様が小さい方が良いとされます。
中でもポロサスクロコはエルメスがもっとも確保していて、他の超有名ラグジュアリーブランドでも参入が難しいようです。
ポロサスとナイルクロコがほぼ同等の大きさですが、希少性からポロサスが最も高価です。
池田工芸ではポロサス種のみを扱っています。
池田工芸➡クロコ専業老舗メーカー
創業者は勲章を受賞。池田工芸らしい技術も健在。
- 池田のクロ➡深い黒は高級感があり、黒いほど良いとされるのは日本的な価値観ですね。
- クロコのふくらみ➡通常グレージングで潰れますが池田では裏からの熱でふっくらさせます。
- 瑪瑙グレージング➡艶をつけるグレージング。池田では瑪瑙で擦ってツヤツヤに仕上げます。
生産国 | ブランド創立年 | 所在地 |
日本製 | 1942年 | 🇯🇵日本(大阪) |
ラウンドファスナー二つ折り財布|まとめ
ラウンドファスナーの二つ折り財布は作っているメーカーが少なく探すのが大変です。
今回、そんな希少な財布の中でも品質の良い3つの財布を紹介しました。
いづれも財布メーカーとしては定評があり、革も長持ちする財布ばかりです。
ブランドではなく、品質で選択した財布は納得して使え、愛着が湧き愛用できるのでオススメします。
MARU
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