5万円で買える形状ごとのオススメのメンズ財布は下記の4つです。
5万円の予算なら、かなり良い品質の財布を選ぶことができます。が、コストを品質に全振りした商品を選ぶ必要があるので注意が必要です。
この記事ではこのサイトで紹介している数百の財布の中から5万円で買える物を厳選しています。
いずれも財布の専業メーカーで革質、縫製技術ともに信頼できる物ばかりです。
丈夫な革ばかりなので、「良いものは長く使える」が実感できますし、良い革は使うほどに味が出る財布ばかりなので愛用品になってくれると思います。
後悔しない財布の革種を知る
財布を選ぶ時に知っておきたいのが革の種類。財布の品質は革によるところが大きく耐久性も変わります。
革ごとの特性を知るとより自分の好みに合った財布を選べて後悔しませんので簡単に解説します。
革種ごとの強さを知る
下記は財布に使われる人気の革を、強い順に右から並べています。
財布は長く使うので、見た目と同じく耐久性も重要です。一般的には哺乳類よりも爬虫類が強く、その革は身を守るために繊維が密になりまさに鎧。
最強はクロコやエイで、クロコは価格的にも革質的にも王様です。
他にも農耕馬のお尻部分からしかとれない丈夫なコードバンや、馬具用に開発されたブライドルレザーなども丈夫で長持ちして、長く使うことで味が出る人気の革です。
革種ごとの特長
上記耐久性と合わせて革の特性も見ていきます。
革名 | 🇮🇹イタリアンレザー | 🇬🇧ブライドルレザー | 🇺🇸コードバン | 🇯🇵リザード | 🇯🇵クロコダイル | 🇹🇭エイ |
表革 | ||||||
革種 | 牛革ステア | 牛革カウハイド | 馬革 コードバン層 | リングトカゲ | ワニ革 ポロサス/ナイル | エイ革 |
説明 | イタリアトスカーナ地方の 伝統技法で作られるタンニン革 | 英国が本場の馬具用に 開発された非常に丈夫な革 | 農耕馬の臀部から取れる希少 部位で繊維が密で丈夫 | 爬虫類革で丈夫。 ウロコの班が色気があります | 正式なクロコ品種。 革の中でも最も丈夫 | 歯と同じ成分で最強の革 |
特性 | 使うほどにめちゃくちゃ味が出ます | オイルやロウ成分が内部まで染み込み 使うほどに染み出てツヤが出ます | オイル仕上げが味がでて密な繊維で キレイなツヤがあります | マット仕上げは使うほどに味が出て、 グレージング仕上げはツヤツヤ | クロコ革はいつの時代も財布の トップに君臨します | 縫製が難しく展開が少ないです |
どの革も財布では定番的に使用されていて、間違いのない革ばかりです。どれも使うほどに味が出て長く使えます。
長く使うには好みも大事なので特性や見た目でより納得できる革の目星をつけてみてください。
【二つ折り財布】フラソリティー/🇺🇸ホーウィンシェルコードバン
最高峰のコードバン、ホーウィン社のシェルコードバンで高コスパな二つ折り財布。
ホーウィンのシェルコードバンを使っていてこの値段も凄いですが、仕様も抜かり無いです。裏革までヌメ、コバの切り目処理も非常に丁寧です。
価格 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥41,800 | 2 | ○ | 4枚 | 3 | 110×90×25 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
ホーウィン シェルコードバン | 牛革ヌメ | 合皮 | 日本 |
シェルコードバン/🇺🇸ホーウィン社
コードバンの最高峰。ワイルドな雰囲気は唯一無二。
オイルをたっぷり含んだホーウィンのシェルコードバンはピンホールと呼ばれる毛穴や毛細血管が見られるほどナチュラルな仕上げ。染料を幾重にも重ねてできたマダラな光沢感は貝のようで「シェルコードバン」と呼ばれます。
これだけ人気があるのはこのラフな仕上げからくるホーウィンだけの存在感が唯一無二なんです。
フラソリティー➡高コスパ
老舗メーカーが作るファクトリーブランド。
フラソリティーは老舗鞄メーカーのファクトリーブランド。70年続くだけあって縫製のレベルはかなり高く、既製品ですがビスポークブランドのような完成度の高さです。現在は三代目の社長が引き継がれています。
一流の革を使用しながら値段は抑えてあり、個人的にはGANZOあたりにも引けを取らない縫製です。
生産国 | ブランド設立/メーカー創立 | 所在地 |
日本製 | 1992年(1952年) | 🇯🇵日本(東京) |
【長財布】ガンゾ/🇬🇧ブライドルレザー
革好きに定評のあるガンゾ。馬具にも使われる堅牢な英国ブライドルレザーTHINBRIDLEシリーズ
本場英国の「J&E セドイック」社ブライドルレザー使い。ガンゾの財布は全て革で作られているので耐久性があります。切り目磨きのコバは革だけの財布の特長で美しく、磨き直しができ、長持ちにもつながります。
ロウ分が染みて全て同じような濃色に見えますが使ううちに色が出てきます。
価格 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥45,100 | 1 | ◯ | 12枚 | 2 | 190×90×20 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 | 色 |
英国ブライドルレザー(牛革) | ショルダーヌメ(牛革) | 牛革 | 日本 |
英国産ブライドルレザー➡最強の牛革
「J&E セドイック」社の本場英国ブライドルレザー
ブライドルレザーはもともと馬具用に作られた非常に強い革で、一般的にはカウハイドをベースに作られます。
ロウ成分を時間をかけて芯まで染み込ませることで堅牢に。最初はブルームと呼ばれるロウが白く吹き出しますが、使って磨かれるうちに艶のある表情に変化します。
内装はシボ感のあるショルダーヌメ。こちらも使うほどにアメ色になるので経年変化が楽しみですね。
ガンゾ➡革好きの定番ブランド
知る人ぞ知る東京の老舗財布ブランド。
ネームバリューよりも本当に品質の良さを重視する人にはピッタリです。
表地がシェルコードバンで長持ちしますが、ガンゾでは内装もタンニン革が使われていてさらに丈夫です。
切り目本磨き
何枚もの革が重なっていますが磨きで一枚に見えています。この磨き仕上げをするには材料が全てタンニン鞣しの革が適していて、合皮など使っていないので耐久性があります。
年数が経ってコバのダメージが出てきても磨き直しで補修できます。
生産国 | ブランド創立年 | 所在地 |
日本製 | 1917年 | 東京 |
【コンパクト】ホワイトハウスコックス/🇬🇧ブライドルレザー
コンパクトな三つ折り財布|S3253 MINI 3FOLD WALLET
ホワイトハウスコックスの代表作「3FOLD WALLET S7660」のコンパクト版S3253。キャッシュレス対応でも通常の財布並の収容力があります。素材は英国ブライドルレザーの中でもレアなオークバーク鞣しを使用。
雰囲気のある3色。内装は全てナチュラル
定価 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥41,800 | 1 | ○ | 3枚 | 2 | 100×85×25 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
ヴィンテージブライドルレザー | ヴィンテージブライドルレザー | ナイロン | 英国 |
ヴィンテージブライドル/オークバーク鞣し
ホワイトハウスコックスだからできた究極のブライドルレザー。
ブライドルレザーは牛革で最も頑丈な部類。成牛のカウハイドをタンニン鞣しで数ヶ月ピット槽に漬け込みますがヴィンテージブライドルは鞣しにオークバークを使います。オークバーク鞣しで有名なのは高級靴でもトップランクの靴に使われるソールですね。繊維が密になるので丈夫で長持ちします。
その後グリースなどを革に浸透させることでさらに強くなります。グリースが染み出ることで特長的な白い粉をふきます。
🇬🇧ホワイト・ハウスコックス
ブライドルの本場は英国、財布で英国ブランドといえばココ。
英国製の財布の御三家のひとつ。その中でも革の質×縫製×価格のバランスでは一番オススメできます。
英国の物作りの本質は道具として長く使えるか?繊細さよりも無骨な雰囲気に良さがあります。
名前 | |||
価格帯 | 高価 | ⬅(定番二つ折り)➡ | 安価 |
価格 | ¥57,200 | ¥46,200 | ¥39,600 |
雰囲気 | 上品 | 英国的 | 味がある |
特長 | ロイヤルワラント | 希少性 | コスパ |
創業 | 1934年 | 1875年 | 1979年 |
【小銭入れ】クレバレスコ/リザード
美しく丈夫なオールハンドステッチ×グレージング(光沢加工)リザードのラグジュアリー感。
小物ですが素材、縫製とビスポーク品の良さが詰まった一品です。小さいサイズの小銭入れが欲しい人向けです。
価格 | 札入れ | 小銭入れ | カード入れ | サブポケット | ヨコ×タテ×厚み(mm) |
¥46,200 | – | ○ | -枚 | 1 | 75×70×25 |
表革 | 内装 | 裏地 | 原産国 |
艶ありリザード | クロム鞣し牛革 | – | 日本 |
リングマークトカゲ➡センスあるカラーリング
敵から身を守るために発達した丈夫さ
リザードは判が小さい物が多いですが長財布も作成できるリングマークトカゲを採用。
爬虫類革は皮膚と言うより「ウロコ」で哺乳類よりも丈夫と言われています。
センスのある色出しで、コーディネートにも違和感なくハマります。3型展開。
クレバレスコ➡最高峰のビスポーク品質
プロダクト品質の最高峰はビスポーク。手間の掛け方が違います
一人の職人が時間をかけ仕上げるビスポーク(注文品)はあらゆる製品の最高峰です。メンズアイテムではビスポーク、レディースではクチュールと言われ、他の分野でも注文品は別格ですよね。
ビスポークだからと手放しで素晴らしいとも言えませんが、量産品との物作りの考え方が根本的に違います。
オールハンドステッチ(サドルステッチ)美しく丈夫な理想的なステッチ
【構造的なキレイさ】
上図のミシンとは違い、構造的に糸調子が無いので間違いなくキレイになります。裏から見てもキレイなのはミシンではできません。
なぜ手縫いだと丈夫なのか?
糸が上下に交差しながら縫うので、ほどこうとしても一目づつ糸を切らないと解けないくらい丈夫です。万が一切れたとしてもミシン縫いのようにそこからほつれが広がることもありません。
加えて手縫いは縫い糸に密ロウを染み込ませて縫うので糸自体も摩擦に強く切れにくいです。
生産国 | ブランド設立 | 所在地 |
日本製 | 2017年 | 🇯🇵日本 |
5万円以下のメンズ財布4選|まとめ
5万円で買えるメンズ財布を形状ごとに解説しました。
いずれも財布の専業メーカーで革質、縫製技術ともに信頼できる物ばかりです。
ココで紹介する財布は5万円あれば革には一級品と呼べるような品質で、丈夫な革ばかりなので、「良いものは長く使える」が実感できますし、良い革は使うほどに味が出る財布ばかりなので愛用品になってくれると思います。
最初は少し高いかもしれませんが、長い間の満足感を考えれば良い選択だと思います。
MARU
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