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財布を変える最適な日です。
GANZOとキプリス、どちらの財布を選ぶべきか迷いますよね?
革好きなら誰もが知るGANZOと、コスパに優れたキプリス。
どちらも魅力的なブランドで商品数も多いので、本記事では財布の定番素材であるコードバンとブライドルレザーに焦点を当て、徹底的に比較します。
どちらも老舗国産ブランドで長年評価されてきていて、買って後悔することは無いと思いますが、より詳細な解説を知ると、きっとあなたにぴったりの財布が見つかるはずです。
この記事でわかること
- ブライドルレザーとコードバンの種類と特徴
- GANZOとキプリスの革の仕上げの違い
- おすすめの革財布
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1917年 | 1995 工房は50年以上前から |
東京 | 東京 |
革好きの定番 | コスパで定評 |
➡参考記事 キプリスオススメ財布
➡参考記事 ガンゾオススメ財布
革シリーズを比較する
ガンゾもキプリスも財布メーカーとして定評があるのでラインナップが数多くあります。
その中でも財布の定番素材「コードバン」と「ブライドルレザー」の財布で比較していきます。
コードバンとブライドルでもそれぞれシリーズが多く、表革と裏革の種類に差があります。
特にコードバンは仕上げやメーカーでクオリティーがかなり違うので自分の好みを把握しておく必要があります。顔料仕上げ以外をオススメします。
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ブライドル | ・THIN BRIDLE(ブライドル×ショルダー) ・AVON(両面英国ブライドル) | ・英国ブライドルレザー×ルーガショルダー |
コードバン | ・CORDOVAN(水染オイルコードバン) ・CORDOVAN AUTHENTIC(レーデルオガワアニリンコードバン) ・SHELL CORDOVAN2(ホーウィンコードバン) | ・顔料コードバン×シラサギレザー ・顔料コードバン×タンニンレザー ・オイルコードバンレーデルオガワ×ヴァケッタ ・ホーウィンコードバン |
ブライドルレザーでの比較
ブライドルレザーをピックアップして形状ごとで比較します。
二つ折り財布のブライドルレザーで比較
ブライドルレザーの二つ折り財布は合わせて3つ。
どれも本場英国産で、ブライドルレザーはロウが染みているので色が濃く差がわかりにくいです。
差があるのは内装の革種と色バリエーション。
値段の差は内装の革の差と言っても良いでしょう。
GANZOのAVONが高いのは内装も表革と同じ革を使う、無双仕立てだからです。
オススメは最安値のキプリス。内装もコンビカラーで選ぶ楽しさがあり、革財布を育てたいと思っている方にぴったりです。GANZOももちろん良いですが、この値段ならもう少し頑張ってコードバンをオススメします。

長財布をブライドルレザーで比較
長財布のブライドルレザーも3つの選択肢があり、二つ折り財布と同じシリーズが並びます。
表革はどれも英国ブライドルレザーでこれ以上はない品質。品質の差は内装の革の違いです。一番高価なGANZO-AVONは内装にまで表革を使う贅沢仕様です。
オススメはキプリス。価格も最安値でブライドルレザーを楽しみたい方にはオススメです。GANZO-AVONもも良いのですが価格が倍ほど違うのは決め手に欠けます。

コードバンでの比較
ブライドルレザーより価格は上がりますが、財布といえばコードバンですよね。キメの細かさと丈夫さを合わせ持った希少な革です。中でもオススメは経年変化の楽しめる顔料を使わない染めのアニリン染です。
もともとランドセルから生まれた顔料染コードバンも傷がつきにくく丈夫ですが、味は出にくいです。
二つ折り財布をコードバンで比較
コードバンの二つ折り財布は種類が多く、水染(アニリン染)/顔料染、オイル仕上げと選択肢が多いです。
内装はいづれもヌメが革なので表革の違いで選びます。
顔料は外すとして、この中だとガンゾかキプリスの「水染オイルコードバン」の2択だと思います。
最近良く名前が上がるレーデルオガワのアニリン染を試したい人はキプリス、革好きに定評のあるブランドを試したい人はガンゾ。

長財布をコードバンでの比較
コードバンの長財布はほぼ同じ価格で水染オイルコードバンがガンゾとキプリスもあります。
味のでにくい顔料染は外すとして、値段はほぼ近いのでガンゾをオススメします。
ホーウィンシェルコードバンで比較
コードバン自体希少ですが、その中でも最高峰と名高い、🇺🇸ホーウィン社のシェルコードバン。
キレイさを求めるなら国産コードバンですが、ホーウィンのシェルコードバンは毛穴の後が残ったり、個体の違いがあったり唯一無二のワイルドさがあります。
シェルコードバンはぬらぬらとした光沢感が貝のようだという事でホーウィンのコードバンはそうよばれるようになりました。アニリン染のドブ付けでオイル仕上げになります。
国内の財布メーカーでもシェルコードバンを使った財布がありますが供給はまちまちで追加生産されるたびに値上がりしています。
迷っているなら今のうちに。
二つ折り財布を🇺🇸シェルコードバンで比較
二つ折りのホーウィンシェルコードバンではガンゾのみの展開です。
通常のコードバンより値段は張りますが、一生物にもなりうる希少性があります。
長財布を🇺🇸シェルコードバンで比較
どちらも内装もホーウィンシェルコードバンを使った贅沢仕様。色のムラ感や表面の凸凹が味があります。
シェルコードコードバンに関してはガンゾのほうが断然安いので一択です。
革種の違い
財布は定番の形で、似たような感じなので迷いますよね。ですが同じブライドルレザーやコードバンでも詳しく見ていくと違いが明確です。ここからはもっと詳しくそれぞれの革の中での違いを解説します。
ガンゾやキプリス以外でも革製品を選ぶ時に役に立つので一読してみてください。
ブライドルレザー(馬具用)🇬🇧の違い
馬具用で開発された特殊加工の堅牢な牛革。

成牛のカウハイドを数ヶ月ピット槽に漬け込みグリースなどを革に浸透させることで丈夫になります。表面の白い粉(ブルーム)はそのグリースが表出した現象です。本場は英国で数社タンナーがあります。
*似た見た目の「蝋引き」は表面にロウが塗られている化粧のようなものであまり意味はないです。
ブライドルレザーのタンナー
ブライドルレザーの本場はイギリスで老舗も多いです。
タンナー | 🇬🇧Joseph Clayton | 🇬🇧Thomas ware | 🇬🇧J&F.J.BAKER | 🇬🇧J&E SEDGWICK | 🇺🇸Herman Oak |
創業 | 1840年 | 1860年 | 1862年 | 1900年 | 1881年 |
使用ブランド | GANZO-AVON | オークバークの靴底で有名 | GANZO THIN BRIDLE | – |
キプリスは明記されていませんが英国ブライドルレザーならこれらのタンナーからの可能性が高いです。
ブライドルレザーの部位
ブライドルに多いのはショルダーやベリーの部位。部位まで言及しているメーカーは少ないです。
一般的には番号の順に革の部位としては良いとされます。

部位 | 1.ベンズ | 2.ショルダー | 3.ベリー | ヘッド |
風合い | 硬め | 中間 | 柔らかい | |
所感 | 見た目が良く使いやすい | トラが多い | 脇やお腹でシワも多い。不揃いな見た目。 | パーツで使うかも |
備考 | 血筋がある。 | 最近はトラを味と捉える傾向 | 端材売りは大体ここ |
コードバンの違い

財布の定番素材コードバン(馬革)。馬のお尻の部分で繊維が密な層があってメチャクチャ丈夫です。
迷っている方にはぜひコードバンはオススメ。財布の定番素材なので種類も多いですね。

お尻の部分でコードバンの丈夫な層というのは図の赤部分、少し深い部分のコードバン層になります。それ以外の部分はホースハイド(馬革)と呼ばれライダースなどのアイテムとしてよく使われています。
図のようにバットの部分のみしか取れないので希少です。さらに通常表革として使われる銀面を削り取り出します。
銀面がないので毛羽だちがあったり、最初に傷が付きやすいといわれているのはこのためです。
ホーウィン社のコードバンには毛穴がありますが吟面を削る量が少ないためでワイルドな印象です。
コードバンのタンナー
有名なコードバンのタンナーと言えばホーウィン社と新喜皮革の2社。
それに加えて宮内産業やイタリアのロカド社。タンナーではないのですが仕上げ加工で千葉にあるレーデルオガワがあります。
タンナー | ホーウィン🇺🇸 | 新喜皮革🇯🇵 | 宮内産業🇯🇵 | レーデルオガワ🇯🇵 | ロカド🇮🇹 |
生産地 | アメリカ(シカゴ) | 日本(姫路) | 日本(長野) | 日本(千葉) | イタリア(トスカーナ) |
仕上げ | オイル仕上げ | オイル仕上げ 顔料染 | 顔料染め | 染料仕上げ オイル仕上げ | オイル仕上げ |
コードバンの仕上げ
仕上げはオイル仕上げが主流でホーウィン・シェルコードバンが有名。
他にはランドセルで使われる日本特有の顔料仕上げや、染料(アニリン)仕上げの3タイプがあります。
仕上げによって特性が変わるので好みで選択が変わります。
仕上げ | ・オイル仕上げ | ・アニリン染め ・水染め | ・顔料仕上げ |
メリット | ・経年変化がある ・折り曲げに強い | ・透明感がある ・経年変化がある | ・丈夫で扱いが簡単 ・艶が続く |
デメリット | ・毛羽立つことがある ・ブクつきの可能性 ・傷が付きやすい | ・折り曲げに弱い ・毛羽立つことがある ・ブクつきの可能性 ・傷が付きやすい | ・表情がない |
水染した後にオイルで仕上げる革もあります。
ガンゾ/キプリス縫製の違い
財布は日本メーカーの得意とする分野。
カチッとした財布には、日本メーカーの丁寧にキッチリ作る技術と相性が抜群です。
中でも日本の老舗メーカーは、日本の厳しい市場に耐え信頼性は高いです。
どちらも優秀なので縫製が決め手になることは無いです。
CYPRIS(キプリス)財布の特長
「キプリス3つの強み」
- コストパフォーマンスの良さ。
- 一級職人は日本に12人、そのうち7人が在籍。
- 高品質で百貨店からの絶大の信頼。
日本製らしい繊細な作りと伝統技術。
欠点のない精巧な作りでコストパフォーマンスも良いキプリス。作りは一流で、日本製の革小物はインポートやハイブランドにも負けていません。
キプリスはどこの百貨店にも置いていて、物の割に値段が抑えられていてるので過小評価されている感があります。ブランディングや広告よりも、物作りを重視しているのが日本の職人的ブランドらしさでもあります。
私も以前10年ほど使っていてまだまだ使えましたが、最後は紛失しました泣。あるあるですね…
生産国 | 創立 | 工房 | 所在地 |
日本製 | 1995年 | 工房は50年以上前からあるそうです。 | 東京 |
キプリスの【技術力】
全体的な技術力は高くディテールも美しいです。「ネン引き」や「ヘリ返し」「菊寄せ」など日本製らしいキッチリとした縫製技術が伝わります。


【菊寄せ】日本の袋物の伝統的な技術で、角のヘリ返しを細かいヒダ状にまとめる繊細な仕上げです。日本メーカーで良く紹介されていてお馴染みですが、海外メーカーと見比べてください。差は歴然です。キプリスはその中でも菊の幅が違うのがわかるでしょうか?普通は均等で寄せますが重ならないようにカットした上で寄せています。驚愕ですね。
【ネン引き】革のフチを焼き締めることで丈夫になり、見た目のアクセントにも。
【ハニーセル構造】複雑な構造でも薄く仕上げる革漉きの技術が光ります。

日本が誇る一級職人
日本が誇る一級職人12人のうち7人が在籍
一級職人がどれだけスゴイかというと新聞紙を二枚に下ろせます…動画でご確認ください。
「革漉き」は革の表側を残して裏を薄く削ぐことを言います。財布では欠かせない技術で、カード入れなどの革の重なる部分を薄くします。新聞紙を二枚に下ろすのは機械でもできない芸当です。
そんな精度の高い技術をもった職人が7人もいる工房の製品は信頼がおけますし、当然工房内での技術指導で全体のレベルも上がります。
GANZO(ガンゾ)財布の特長
「ガンゾ3つの魅力」
シンプルでモダンなカッコよさ。

ガンゾが目指すのは「持つ人と共にエイジングを重ね、唯一無二となる革製品」。老舗の日本メーカーですが、佇まいはモダンなプロダクトデザイン。完成度をあげ続けた結果、ミニマムな空間にも違和感の無いくらいに洗練されたデザインに昇華しています。
切り目本磨き

*転載:公式サイト

*転載:公式サイト
ガンゾのカッチリとした印象は、コバの切り目が効いています。丸く仕上げるブランドも多いなか角のあるシャープなエッジがモダンな印象。実際には何枚もの革が重なっていますが磨きで一枚に見えています。
この磨き仕上げをするには材料が全てタンニンナメシの革を使っていたほうが適していて、合皮など一切使っていないので耐久性があります。年数が経ってコバのダメージが出てきても磨き直しで補修できます。
- シャープな見た目。
- オールタンニン革でないとできない。
- 補修しやすい製法。
カッティングデザイン

一見すると基本的な形ですがカード入れなどのカッティングに特長があります。この特殊な形状は切り目製法だからできるデザイン。ただのデザインではなくカードの取り出しやすさも向上します。
全て革素材➡耐久性があります。

*転載:公式サイト

財布が長持ちするのは革素材によるところが大きいですが、ガンゾは内装や裏地にも革素材を使っています。中でも本磨きが使えるベジタブルタンニンなめしの丈夫な革で、使うほどに味が出ます。
革財布は長持ちしますが、一部に合皮が使われているとそこが先にダメになり使えなくなりますので、できるだけ全て革のモデルをオススメします。その点GANZOの財布はクリアーしています。
キプリスとガンゾ比較|まとめ
GANZOとキプリスは、どちらも革製品に定評のあるブランドですが、本記事ではコードバンとブライドルレザーに焦点を当てて比較し、あなたにぴったりの財布選びをサポートします。
- ブライドルレザーの本場は英国産
- コードバンは、仕上げで決まる
- 革好きが認めるGANZO、コスパのキプリス
どちらのブランドも、確かな品質と技術で長く愛用できる財布を提供しています。
ぜひこの記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った最高の財布を見つけてください。
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